17年間の作品を見返して編集致しましたが、意外に制作年を記入していない作品が多く、過去の日記や手帳を繰りながら制作年を割り出す作業で時間を費やしてしまいました。どうしても判明できないものは今回の掲載から外しましたが、それらを含め多くの駄作が残って仕舞いました。　いずれ機会が御座いましたら、今後の作品と合わせて、又何らかの形で発表出来ましたら望外の幸せと存じます。
　師匠の湯山俊久先生に寄稿文を頂戴いたしましたが、身に余る過大なお褒めのお言葉で恐縮いたしております。「画家」とは、私の理解では「絵画を生活の手段としているプロの絵描きさん」と云うイメージでしたので、肩書に画家と付けられた事は大変名誉な事ですが、反面面映ゆい気持ちが致します。　先生は元々褒め上手で「いいね！いいね！」が常套句で、何時も生徒の「やる気」を奮い立たせてくれ、これが人気の源でもあります。　今回のお言葉も、これからの私の「やる気」を鼓舞されたものと解釈して、残された日々を画業と事業に精一杯努力する事といたします。
　今回の画集の発刊に当たりましては、チャーチル会員でもあります関口昇氏に、写真撮影をはじめ印刷会社のご紹介、色合わせや校正など多大のご支援ご協力を賜りました。巻末になりましたが厚く御礼申し上げます。有難うございました。